「通貨の分散」とFX(外国為替証拠金取引)2016(1)

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少し前から「FX(外国為替証拠金取引)」を再開している。
FXの取引は5年ほど前に一度をはじめて、数ヶ月でやめた。

私はその頃から資産防衛のための大原則として、世界の数カ所に銀行口座を作りお金を分けて置いておく、「場所の分散」と各地域に移動したお金を複数の通貨に両替して保有する、あるいは複数の通貨建ての金融商品で運用する「通貨の分散」を提唱している。

 


画像の引用元:http://www.japannetbank.co.jp/investment/fcd/see/first/better.html

 

特に「通貨の分散」は米ドル、ユーロ、日本円、ポンド、人民元、豪ドル、スイスフランなど世界の主要通貨の現金や商品を並行して保有することにより、仮にその中のどれかが何らかの原因で暴落したとしても,他の通貨の相対的な上昇で相殺されることで全体の資産価値の変動を抑える対策である。

自分の資産の中で通貨の分散が進めば進むほど為替の変動が気にならなくなるのである。日本円しか持っていない状態だと円高、円安は大きな関心ごとだろう。

 


画像の引用元:http://jp.forex.com/jp/learn/margin_fx.shtml

 

例えば、円安になればガソリンや食料などに輸入品の価格が高くなったり、海外旅行への行きにくくなったりする。そんなとき,通貨の分散が進んでいれば手持ちの外貨を両替して消費することにより負担を和らげることができる。

FXの為替取引で利益を挙げることと「通貨の分散」は理屈的に相容入れないもののように感じていたのである。

 

例えば、
USD1=JPY100のときに
通貨分散でそれぞれ100万円と
10,000米ドルの資産を持っているとする。

資産総額は日本円換算で200万円。
米ドル換算で20,000米ドルだ。

 

そこで50 万円を投じてドル買いのポジションを持つとする。

 


画像の引用元:http://www.toushi-chigai.com/fx/

 

保有資産は、
50万円と5,000米ドル、
それに元々持っていた
10,000米ドルだ。

 

1ドル=110円になったときに、
ポジションを解消して55万円を手にする。
結果は105万円と10,000ドル。
日本円換算では225万円。

 

ところが、世界の基軸通貨である米ドル換算では19,545ドルになり、もともとの20,000ドルより少なくなるのだ。

この場合、FXで5万円儲けたことは果たして意味があるのだろうか?と。

 

記事の引用元:http://ameblo.jp/borderless-investment/entry-12205702571.html

 

玉利将彦
http://profile.ameba.jp/borderless-investment/

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