第5回「日本開催のCIO CFO サミットに参加して」

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当社は毎年、マーカスエバンス社開催のCIO CFOサミットに参加している。2日間にわたり日本を代表する企業のCIO CFOが集合して情報交換をする場である。スポンサー企業として、2日間で24名のCIO CFOに個別インタビューをさせていただいている。生産スケジューラ屋がCIO CFOと?という疑問をお持ちの方もあるだろうが、日系企業のグローバル化の中で、顧客本社のトップと情報交換させていただくことは重要な意味を持つ。

すでに3年間連続参加させていただいているこの集まりで、今回特に感じられたのは、CIO CFOの意識の変化である。具体的に言えば、ITのグローバル化への明確な戦略および戦術の有り様だ。3年前は、ITのグローバル化は避けて通れない流れ、しかし、具体的には?

という印象が強かった。今回のサミットではそれぞれの方針がかなり明確化され、実行の段階に各社がきており、その中で実際の問題点がかなり出てきているように思われた。

具体的に言わせていただければ、財務会計システムは連結決算から国際会計基準を目指して、統一ERPで実現していく。生産システムはローカル独自の判断でアドオンや他システムの選択を許すということだ。当社製品アスプローバは、日本本社からのグローバルロールアウトの場合は、ERPとの同時導入という経緯をたどる。

 


画像引用元:http://www.kernel-se.co.jp/business/erp/

 

その中で、CIO CFOの最大の悩みは、生産システムの導入と定着だ。会計システムといってもその諸元は生産システムだ。正確な情報が継続的に現場からあがってこなければ、国際監査に資するシステムとはならない。その生産システム自体をローカルディシジョンにまかせるとしても、導入ベンダー側に現地人・現地語での体制がないと定着はままならない。日本本国にサーバを置いてのリモートネットワークによる利用という発想も、海外でのネットワーク環境を考えれば、現実的な解決案とは言えない。

 


画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2013/12/20/20168/3253.html

 

当方としては今後もできるだけ海外現場の顧客の声を代表していきたいと考えている。また、今回の活動のように海外工場の現実を日本の顧客トップに伝えさせていただく事も同様に当社の重要な役目と考えている。なぜならば、日本国内と同様に、ERPも生産スケジューラもツールにすぎない。それを使いこなすのは人間であり、日本国内導入と異なるのは、相手が日本人ではなく、ローカルの人間であるということだ。当社本社では海外の顧客の生の声にこたえて、インターネット環境での教育メニュー(空中戦)を充実させている。当方地上軍としては、このタイ国においてもFace to Faceのタイ語での当社製品の啓蒙の場を増やしていく所存である。

 


画像引用元:http://www.newsclip.be/article/img/2013/12/20/20168/3252.html

 

記事引用元:http://www.newsclip.be/article/2013/12/20/20168.html

 

2013年12月20日(金) 11時10分(タイ時間)

ASPROVA

担当:藤井(fujii@asprova.com)
ウェブサイト:www.asprova.com

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