あなたは何かに洗脳されていませんか?

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 読書オタクが語る日本図書シリーズ 第125回

~『脳の呪縛を解く方法』(苫米地英人著)を読んで学んだこと~

 

何事も自分で調べ、考えるクセをつける。

 

自分が誰かに洗脳されているなど、ほとんどの人は思わないと思います。自分で自分のことはできるし、仕事は別として、普段のことは大抵は自分で決めて判断していると。

ただ、本当にそうでしょうか?

もしかしたら、普段見るテレビのニュース、新聞の記事、駅や街灯で見る広告などに限らず、会社の上司や同僚、学校の同級生や家族や友人から聞いたことから影響を受けているかもしれません。

受けているかもしれませんというより、ほとんどの人が必ずやこれらから良くも悪くも影響を受けているといっても間違いないでしょう。これらによってあるモノやあるコトのイメージがつくられ、その積み重ねによってヒトは行動するからです。

本書の著者は脳に関するプロであり、その観点から本書は書かれています。

本書は一通り目を通されることをオススメしますが、特に気になったところを下記に引用します。

 


画像引用元:https://pixabay.com/ja/脳-炎症-ストローク-医療-ヘルスケア-神経学-痛み-心理学-3168269/

 

【この本のポイント!】

 

バイオパワーから逃れる方法②—エフィカシーを上げる

(中略)悪口や皮肉がなぜ口を衝いて出るかというと、その人のエフィカシーが低いからです。自己評価が高ければ、他人のすることにわざわざ悪口をいおうなどとは考えません。悪口を投げかける相手のことを、自分と同レベルだと認識しているから、そういう考えが浮かんでくるわけです。
人間は面白いもので、自分が悪口をいわないとしても、誰かが発する悪口やネガティブな意見を聞くだけでエフィカシーが下がります。嘘だと思うなら、悪口ばかりいう知り合いの話に、束の間でも付き合ってみたらいいでしょう。うんざりして、何かをしようとする意欲がすっかり萎えてしまうはずです。これがエフィカシーが下がった状態です。(後略)

『脳の呪縛を解く方法』P132~P133

 

バイオパワーから逃れる方法③—自分で調べ、考える

(中略)
ほんらい意見とは、自分で調べ、自分で考えた内容を指すのです。

ところが、次から次にいろんなことをいう人の意見は、自分で調べたわけではないし、自分で考えたことでもありません。要するに、どこかから持ってきた借りものなのです。元になった意見も、やはり誰かからの借り物であったり、権力側のバイオパワーによるバイアスがかかったものであったりします。
それを頭に入れて、さも自分の意見であるかのように感じているとすれば、それはテレビを見てテレビが伝える情報を鵜呑みにしているのと変わりません。意図的につくりだされた他人の考えを、ただ頭に刻み込んでいるだけの話です。

他人の意見を受けいれることは、つまるところ他人のバイオパワーに従うことであり、それが自由を失う奴隷の道であることは、すでに指摘したとおりです。
私は、他人がいうことではなく、もっと大きな世界での、言語化されていない具体的な現象を見ることのほうが、よほど重要だと考えています。
言語化された情報を読むときも、意見は聞かずに現象だけ読むのです。ソーシャルメディアへの接し方でも、この原則は変わりません。
私たちに重要なことは、現象を見て、それを自分の胸に落とし、内側から発せられる自分の声に耳を傾けることなのです。
すると、自分が何を望み、何をやりたいかということが、よりよく見えるようになります。それを知ることが、自由への貴重な第一歩になります。(後略)

『脳の呪縛を解く方法』P134~P136

 


画像引用元: https://pixabay.com/ja/自由-空-手-手錠-雲-男-泥棒-hiv-エイズ-リリース-1886402/

 

あなたがもし大人なら、子供の時は、そして若い頃は、世の中のあらゆることに対して如何に間違ったイメージを抱いていたかわかるでしょう。

ただ一方でそれが現実であり、人間の短い人生を考えると、多くの人はほとんどのことに対して間違ったイメージをいだいたまま世の中を去るのだと思います。

中国にいる自分としては、普段は気になりませんが、日本に帰るたびに、多くの日本人にとっては中国はまだまだ近くて遠い国なんだなというのを実感します。

仕事で中国に来る人は今後ますます増えると思いますが、一般の人で、特に観光で中国に来るという選択肢を選ぶ人は圧倒的に少ないと思います。

これらはテレビなどのメディアの洗脳を受けているとしか思えません。自分の足で来て、目で見て、現地の人と交流して生の情報に触れれば、あらゆる情報がいかに歪められているかということがよくわかります。中国はもちろん中国特有のネガティブな要素はありますが、悪いところだけ比べれば、日本にも負けず劣らずありますし、いいところも同じです。

制度というか、習慣の違いもあります。

たとえば、その辺の道に歩いている人にWeChat使っていますか?と聞いても使っている人と会う確率は自転車事故にある確率より低いのではと感じます。そして、LINEを使っていない自分としては、日本の普通の人?の場に参加しても連絡先を交換するに至ることはほぼありません。

私としては、中国にいながらこちらにいる日本人に会うことも多いため、普段は意識しませんが、中国にいる日本人で、WeChatをやWeChatペイを操り、ビジネスや生活をしているということ自体が、普通の日本人の観点から見ると特殊なので、比較しても意味ありません。

幸い、私はテレビをほぼ見ませんので、洗脳という意味では度合いが少ないのかもしれません。ただ、ネットのニュース記事はどうしても読んでしまいますので、たとえネットニュースは自分で読む記事を選択できるとはいっても、ある程度は作り手にコントロールされているのは間違いないでしょう。

中国で日本人にお会いすることも増えていますが、どちらかというと、自分の目で真実を確認したいというよりは、テレビで見て、誰かから聞いて、最近スゴイようだから来てみたという方々も少なくありません。残念ながら、後者の動機であれば洗脳されているとまでは言いませんが、その情報の作り手から操作されているとみて間違いないでしょう。

ではどうすればいいか?

誰かから聞いたことを鵜呑みにせず、つまり、流される情報をただ受け取るのではなく、できる限り自分の目で、耳で確認すること心がけるべきです。そういう意味では、本も書き手の意図に影響されている可能性があるので完璧とは言えませんが、テレビや新聞、雑誌などのメディアよりも自分が表現したい内容をそのまま表現できる可能性が高いため、つまり、テレビ局や編集者など制約が少ない分、より生の情報が得られやすいと思います。特に、電子出版は素人の意見がそのまま出せるのが良いところだと思います。

いずにせよ、情報を受け身ではなく自分から取りに行くことです。行動すればするほど、生のその時の最先端の情報が得られ、流れている情報をただ受け取っているだけだと、それは楽なことでもありますが、ロボットと変わらない人間になっていくのだと思います。

みなさんはどちらの人生がいいですか?

 

一介の読書オタクより

 


画像引用元:https://www.amazon.co.jp/脳の呪縛を解く方法-苫米地-英人/dp/404600326X/ref=sr_1_fkmr0_1?ie=UTF8&qid=1547984221&sr=8-1-fkmr0&keywords=%E8%84%B3%E3%81%AE%E5%91%AA%E7%B8%9B%E3%82%92%E8%A7%A3%E3%81%8F%E6%96%B9%E6%B3%95

 

参考図書:『脳の呪縛を解く方法』
発行年月:2014年5月
著者:苫米地英人(とまべち・ひでと)
発行所:KADOKAWA
※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。

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