みなさんは成功したいですか?それとも成長したいですか?
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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第68回
~『会社を使えば、何でもできる!』(中島孝志著)を読んで学んだこと~
失敗することで成長できる。
本書は、そのタイトルのとおり、サラリーマンは会社を利用して上手にキャリアアップしようという視点で書かれています。学校から出て右も左もわからない状態の人にとっては、まずはどこかの会社に入るというのはほぼ必然といえますので、今現在自分で起業している方やフリーで仕事をしている人であっても、サラリーマンをまったく経験していない人は全体的に見ればかなり少ないと思います。
世の中には、創業者が一代で巨大企業を築き上げるというサクセスストーリーも存在しますが、そのような大経営者であっても、若かりし頃はどこかの会社に勤めていたというのがほとんどです。
いずれにせよ、本書は、サラリーマンから独立するにせよ、ステップアップとして転職するにせよ、今いる職場で、会社をうまく活用して着実にキャリアアップしておけという視点で書かれています。基本線としては、特に独立する場合は、会社員時代に使えた「会社」という水戸黄門の印籠のような後光が使えなくなるため、使える間に使っておけというスタンスです。もちろん、それらのノウハウ?的な個所も面白いには面白いですが、読書オタクとして一番気になったのは、下記印象箇所です。
画像引用元:https://pixabay.com/ja/事務所-事業-会社-2360063/
【この本のポイント!】
-8- 「チョイ悪社員」は、一瞬の成功より、じっくり成長することを優先する
音楽業界の会社で講演を頼まれた。相手は二〇代のビジネスマン。
業界のわりにおとなしい社員ばかりで拍子抜けしてしまったが、質問の時間にキラリと光るものがあった。
「ぼくはさっさと成功したいんです。そのためには何が一番大切ですか?」
若いということは「せっかち」とも言い換えることができる。だから、こんなことをしていいのか、ムダじゃないのか、と最短距離でゴールに到達したがる人が多い。
業界のわりにおとなしい社員ばかりで拍子抜けしてしまったが、質問の時間にキラリと光るものがあった。
「ぼくはさっさと成功したいんです。そのためには何が一番大切ですか?」
若いということは「せっかち」とも言い換えることができる。だから、こんなことをしていいのか、ムダじゃないのか、と最短距離でゴールに到達したがる人が多い。
成功したい気持ちはよくわかる。だれでも失敗するよりは成功したいと考える。
だが、もっと面白いのは成長すること。これは下手に成功するより楽しい。もしかすると、成功するより、ビジネスマンとしてグンと成長することが少なくない。
成功しながら成長すればいいけど、たいてい、失敗しながら成長していくほうが多い。
失敗には、たくさんの経験・ノウハウがつまっているからだ。
だが、もっと面白いのは成長すること。これは下手に成功するより楽しい。もしかすると、成功するより、ビジネスマンとしてグンと成長することが少なくない。
成功しながら成長すればいいけど、たいてい、失敗しながら成長していくほうが多い。
失敗には、たくさんの経験・ノウハウがつまっているからだ。
「成功」という物差しより、「成長」という物差しで仕事を見ると面白くなる。
この仕事はとうてい成功しないかもしれないけど、勉強にはなるかもと思ったら、チャレンジする気が湧いてくる。
「この仕事は難しいから成功しない。だからやめる」と考えるより、「一歩前に出られる。結果として、成功よりも成長できる」と考えられると、ビジネスマン人生がポジティブに大きく変わってくる。
この仕事はとうてい成功しないかもしれないけど、勉強にはなるかもと思ったら、チャレンジする気が湧いてくる。
「この仕事は難しいから成功しない。だからやめる」と考えるより、「一歩前に出られる。結果として、成功よりも成長できる」と考えられると、ビジネスマン人生がポジティブに大きく変わってくる。
頭で勉強することも大切だが、もっと重要で効果があるのはやっぱり体験することだ。
「賢者は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ」というが、賢者も愚者も体験が一番役に立つのだ。成功体験にせよ、失敗体験にせよ、いずれもビジネスマンとしての資産になることに変わりはない。
この資産は現実の仕事やビジネスで力を発揮する。これが「キャリア」になる。
「賢者は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ」というが、賢者も愚者も体験が一番役に立つのだ。成功体験にせよ、失敗体験にせよ、いずれもビジネスマンとしての資産になることに変わりはない。
この資産は現実の仕事やビジネスで力を発揮する。これが「キャリア」になる。
『会社を使えば、何でもできる!』P59~P60
画像引用元:https://pixabay.com/ja/計画-ビジネスマン-チーム-グループ-協力-個人-女性-男-2899922/
なるほどと思ったのは、誰だって成功と失敗なら、成功したいと思うのでしょうが、失敗することも決して軽視できないということです。なぜなら、失敗から多くのことを学び、それによって成長できるからです。
というのも、失敗しないということは、失敗しないようなことをしているからであり、つまり、現在の自分の能力の範囲内のことしかしておらず、つまるところチャレンジしていないということになります。
失敗するのは新しいことに挑戦しているからであり、そのことで得た経験は教訓となり、レベルアップにつながります。とは言え、失敗ばかりしていて自分はチャレンジャーだ!と悦になっているのも問題です。なぜなら、失敗を反省し、次の教訓としなければ、失敗しっぱなしでただの時間の無駄です。そういう意味では、失敗したとき、特に大きな失敗をした時ほど、逃げずにちゃんと責任を取ることが大事です。最後まで逃げずにやれば、失敗したことで失うもの(お金など)もありますが、必ず得るもの(経験など)があります。一方で、失敗しても知らん顔して逃げ出すようでは、真に反省したと言えず、次に同じようなことが起きてもまた同じ失敗をします。失敗することで自分だけが迷惑をこうむるならまだしも、こういう人に限って散々人に迷惑をかけたうえで逃げるからタチが悪いです。
いずれにせよ、最初は無理だと思っていたことも、継続して挑戦しているうちに自分のレベルが上がり、いつか必ず失敗しないレベルに到達できます。失敗しないということは、前述の通り、自分の能力の範囲内のことをしているからであり、逆に言えば、自分の能力の範囲内でできるところまでレベルアップしたということでもあります。
みなさんも、成功したいと思うなら、まずは、失敗を恐れず挑戦してみましょう!
一介の読書オタクより
画像引用元:https://www.amazon.co.jp/会社を使えば、何でもできる-だれでも成功できるとっておきの方法-中島-孝志/dp/4492042393/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1513377655&sr=1-1&keywords=%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%88%E3%81%B0%E3%80%81%E4%BD%95%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B
参考図書:『会社を使えば、何でもできる!』
発行年月:2005年9月
著者:中島孝志(なかじま・たかし)
発行所:東洋経済新報社
発行年月:2005年9月
著者:中島孝志(なかじま・たかし)
発行所:東洋経済新報社
※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。