華南加工貿易の特殊事情(6)情報共有で経営リスク管理
この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。
中国華南で転廠が生み出す経営リスクについて、数回に渡り説明を行ってきました。しかし工場を経営する総経理・副総経理・工場長が、中国の通関や財務の知識を自ら深め、担当者の間違いや不正行為を是正する事は簡単ではありません。どのようにしたら、このような経営リスクを低減させる事ができるでしょうか。
その方法として私は、通関と財務に関連した情報について、社内の各部門が定期的に会議を開き、情報を共有する事を勧めています。
画像引用元:http://www.isl.hk/blog/bobby/archives/214
税務申告に必要な販売・購買・在庫の情報と、通関申請に必要な出荷・入荷・材料消費・単価・保税在庫・送金額等の情報は、かなり広範囲な情報を積み上げて作成します。ここで、通関が「情報共有会議」に提出した情報が、社内の各部門が持っている明細情報の集計値と「辻褄が合う」事で、財務と通関が公開した情報に客観性が生まれます。
また、各部門が情報公開して部門間で情報マッチング作業を行う事は、個々の部門の責任者にとって大きな「プレッシャー」となり、情報の隠蔽が困難になり、結果として不正行為を抑止する効果が生まれます。
もし貴方が経営している工場で、各部門の情報に疑問を感じたり、不正行為の可能性を感じているのであれば、「情報共有会議」を導入される事をお勧めします。
記事引用元:http://www.isl.hk/blog/bobby/archives/214
April 20, 2010 | Posted by bobby
石水智尚 / 総経理 艾斯尔计算机技术(深圳)有限公司
ウェブサイト:http://www.isl.hk/
■ビジネスハブ香港:香港及び華南、アセアンの情報ステーション
「ハブとしての香港」をコンセプトに、香港及び華南、アセアンの「生」の情報が見られます。http://ideaport.jp/businesshubhk
□お問い合わせ
ビジネスハブ香港の記事に関するお問い合わせは下記までお願い致します。http://ideaport.jp/contactbhh