有名人に会いたいですか?それなら本を読みましょう!

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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第1回

~『読書力』(斎藤孝著)を読んで気づいたこと~

 

みなさんは本を読みますか?

 

私は読みます。一応読書オタクですので(笑)。ただ、オタクですが外出が多いため、移動時間を活用して本を読んでいます。

私は今中国で暮らしているのですが、こちらにいると一回の移動に2時間や3時間かかるのはよくあることです。そして、この有り余る時間をスマホいじりだけで浪費するのは非常にもったいないです。ということで、移動中はできるだけ本を読むことにしています。それはなぜでしょうか?

格好つけて言えば、読書は勉強になるということでしょうが、簡単にいえば、読書をしていると時間があっという間に過ぎるからです。そして、その理由は、今回ご紹介する『読書力』を読んで気づかされました。

 

【この本のポイント!】

本は高いか?

(前略)本は書かれてある内容に比して値段が安く手軽である。つまり、コストパフォーマンスが高い。本は総じて、込められているエネルギー量と文化的価値の高さに比して、決して高価ではない。(中略)自己投資として購入し読むことを強く望みたい。私(著者)は本を読むときに、その著者が自分ひとりに向かって直接語りかけてくれているように感じながら読むことにしている。高い才能を持った人間が、大変な努力をして勉強し、ようやく到達した認識を、二人きりで自分に丁寧に話してくれるのだ。いくら高くても高過ぎるということはない。(中略)講演会を聴くのは楽だ。それは、話し言葉だからである。書き言葉になると、自分から吸収しなければならない面があるので、精神的な緊張を要求される。しかし、この書き言葉に慣れてしまえば、書き言葉ならではの栄養価の高さに充実感を覚えるようになる。(中略)大学時代には、果たしてその授業の一時間半が、一時間半の読書に匹敵する内容があるのかどうかを吟味した。そして、一時間半読書をした方がよいと判断したときは、講義より読書を選んだ。(後略)

『読書力』P15~P17

 


画像引用元:http://pictkan.com/photo/object/note/図書館-煩雑に積まれた本/jRk4/640/426

 

つまり、読書というのは、単なる知識吸収の手段ではなく、本の著者との対話であるということです。対話といっても本はしゃべりませんのであくまで一方通行ですが、少なくとも、私は本書を読みながら、著者である斎藤さんの講義を受けているような感じがしました。

最近よく感じますが、いろんな方と会い、いろんなことを話すというのはとても刺激的です。つい最近閉幕したリオデジャネイロオリンピック2016に代表されるスポーツや、観光旅行などでも刺激を受けることはできますが、他人と会話することもそれに匹敵するかそれ以上の刺激を受けることができます。

 


画像引用元:http://pictkan.com/photo/object/note/本屋-書籍/gJGj/640/426

 

本は書店に限らず、コンビニやネットで気軽に購入できます。また、普通なら会えない人や既に亡くなられた方とも本の中で会って話すことができます。一方で、ネットやテレビでは情報の一部を切り取られて誤ったあるいは誤解を受ける内容が発信されてしまう可能性がるため、発信する側もその辺を考慮に入れて情報を発信している場合がありますが、本であれば、基本的に著者が表現したい内容をそのまま受け取ることができます。つまり、ネットやテレビでのタテマエの話ではなく、本ではホンネに近い会話ができるということです。

いずれにせよ、私が考える読書の醍醐味は、読書を通していろんな人と気軽に会って会話できるということです。さらに、本を選ぶことにより会いたい人を選ぶこともできます。では、あなたは誰に会いたいですか?会いたい人の顔や名前が浮かんだら、早速本を買いましょう!

 

一介の読書オタクより

 


画像引用元:https://www.amazon.co.jp/%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E5%8A%9B-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%BD%8B%E8%97%A4-%E5%AD%9D/dp/4004308011

 

参考図書:読書力
発行年月:2002年9月
著者:斎藤孝(さいとう・たかし)
発行所:岩波書店

※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。

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