祖廟と嶺南天地 前編
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香港華南地区名所案内リポート 第1回
~仏山祖廟駅近くの昔ながらの街並み~
広東省といえば、人口的にも、経済的にも広州と深センの2大都市が有名ですが、広州の西隣にある仏山(佛山)も忘れてはいけません。人口1,000万人を超えている両大都市と比べるのは酷ですが、仏山市だけでも、総面積約3,800㎡、約600万人を抱える大都市です。さらに、仏山市の中心部と広州市とは2010年末から地下鉄でつながっており、日本でいうところの、横浜市と川崎市、大阪市と堺市というような位置関係で、経済的にも広州大都市圏の一角を担っているといえます。また、「食は広州にあり、料理人は順徳から出ずる」といわれるように、仏山市の順徳は、優秀な料理人の出身地としても有名で、順徳料理は広東料理の中でも輝きを放っています。
今回主にご紹介する「祖廟」は、順徳区ではなく、仏山市の中心である禅城区の名所です。
深セン市には、中国民族文化村という中国各地の名所旧跡を集めたミニチュアテーマパークがあり、もちろん、万里の長城もあるのですが、仏山の祖廟は、そこでもしっかり紹介スペースが設けられているほど有名な名所です。
前置きはこのくらいにして、祖廟駅までの行き方をご説明します。
広州から行く場合は、地下鉄1号線に乗り、一番西の「西朗」駅まで乗って下さい。ここが広州と仏山とをつなぐ、地下鉄「広佛線」の終点です。
※2016年9月現在、広州側の延長工事が進められていますが、現時点では毎回「西朗」で乗り換える必要があります。
広州地下鉄1号線から広佛線の西朗駅へ乗り換え、「祖廟」駅で降りてください。参考までにお伝えすると、広州地下鉄の「体育西路」駅からこの「祖廟」駅までは1時間強かかります。
嶺南天地への行き方
今回はまず、昔の古い街並みを復元した「嶺南天地」からご紹介します。広佛線の祖廟駅に着いたら、D出口から地上へ出ます。
最近できたショッピングモール「嶺南駅」を左手側に見ながら真っ直ぐ進みます。そして、ショッピングモール街の建物が終わるあたりに十字路がありますので、ここを左折して中心部へと進みます。十字路から少し入って祖廟駅方面を見たのが上記の写真です。
ちなみに、ここを左折せず、この大通りを真っ直ぐ進むと「普君北路」駅まで辿り着きます。
さらに中心へ向かって進むと上記の写真のような閑静な住宅街が待ち受けています。富裕層や外国人の駐在さんなどが住んでいるそうです。確かに欧米人の姿を見かけます。
ちなみに、この仏山市にも多くの日本人が住んでいますが、その多くが祖廟駅A出口から真っ直ぐ進んだところにあるロータリーの周りにあるホテル群とその近辺に住んでいます。
さらに進むと「嶺南天地」一帯の端っこに辿り着きます。最初に目につくのは壺がたくさん置いてあるお酒のお土産屋です。
このように、石造りの建物が延々と続きます。
次回はこの「嶺南天地」とその隣の名所旧跡、「祖廟」について詳しくご説明します。
鈴木陽介
ビジネスハブ香港編集長:http://businesshub.hk/category/suzukyblog/
(アイデアポート・トレーディング代表:www.ideaport.com.hk)
※本記事の写真はすべてリポーターが撮影した写真です。本記事の目的は名所旧跡の存在を周知することであり、内容の真偽に関しては責任を負いかねます。本記事が提供する情報につきましては、読者自身のご判断によりご活用ください。
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