「通貨の分散」とFX(外国為替証拠金取引)2016(2)

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テーマ:FX(外貨証拠金取引)

 

世界の情勢に神経を尖らせ、何かニュースがあったときにすばやく対処して利益を獲得しにゆくのが手練の投資家であるなら為替取引を無視するのは良いことであろうか、という疑問も最近自分の中で大きくなってきた。

例えば今年の6月23日の英国の国民投票でEUを離脱するという結果が出た日、ポンドは米ドルに対して1日で10%以上も下落した。

「通貨の分散」を実行していれば、そのまま座視していても良い。

なぜなら手持ちのポンドが下がった分並行して持っている米ドルや日本円が相対的に上昇するのだから、体制に影響はない、というのがこれまでの考えだった。

 


画像の引用元:http://mjdsk.jp/942

 

もちろん間違ってはいないはずだ。

だが厳しい目で見ればそれは最良だったとは言えない。

このとき、何がベストだったかというと、国民投票の結果を知った瞬間に、手持ちのポンドを他の通貨に両替する(ポンドを売る)ことである。

更に言うならFXで猛然とポンド売りを実行することである。

そしてポンドが下がりきったところでFXではポンド売りのポジションを決済し、同時に自分の預金の中で他の通貨をポンドに両替(ポンド買い)して安く調達したポンドを自分の資産のポートフォリオに再び加えておくのである。

そのためにFXの口座は必要だ。

 


画像の引用元:http://1616web-note.com/2022.html

 

一方、いざというときに素早く反応するためには常日頃から取引をおこなって感覚を維持しておくことも重要。

正直、FXの日々の取引はまるでギャンブルさながらである。

自分の買った位置、売った位置より上昇するのか下落するのか、通常は予測不可能だ。

1日に日本のGDPと同レベル、500兆円規模のお金が通貨対通貨という単純なかたちで取引されている市場は超大国の中央銀行の資金力をもってしても相場にはわずかに影響を与えられる程度。

個人の予測などほとんど意味をなさない。

 


画像の引用元:https://www.braveryk7.com/multiple-fx-accounts/

 

ただそんな中でもストップ・ロスなどできちんとリスク制御をしながら神経を研ぎ澄まして利益を確保してゆく日々の取引の鍛錬は無駄ではない。

そうして来るべき機会に持てる力を存分に発揮する。

野球のバッターに例えるなら毎日試合に出続け、常にヒットを打つために自分のスキルを最高に保っておく感覚かもしれない。

いつか満塁で巡ってくる自分の打順で最高のパフォーマンスを出すために。

 


画像の引用元:http://www.djangorestaurant.com/hikken5.html

 

記事の引用元:http://ameblo.jp/borderless-investment/entry-12205702933.html

玉利将彦
http://profile.ameba.jp/borderless-investment/

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