みなさんは無意識に体を冷やしていませんか?
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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第94回
~『「体を温める」と病気は必ず治る』(石原結實著)を読んで学んだこと~
体を冷やしても、良いことは一つも無い。
私が住んでいる広東省は、真夏になってからもう一ヶ月が過ぎようとしています。このような暑い時期は、ついつい冷たいものを摂り過ぎてしまいがちですが、これらを摂取した時は、一時的に体を涼しくし、発汗も抑えるため気持ちいいのですが、体への負担が増えるため決して褒められたものではありません。
なぜなら、以前、たしか漢方の先生が言っていたと思いますが、たとえ口から冷たい物が入ったとしても、体から出るときは必ず温まった状態で出て来る。つまり、体が冷たいものを温かくしているのであって、その分だけ体に負担を与えているし、温めようとする体の行為によって、余計に暑くなる。ということを言われ、なるほど、と納得した次第です。
上述の漢方の先生は日本人ですが、中国では、たとえばお酒の場合、以前は、お店で出て来るビールが冷えてないというか、ビールといってもお酒ですので、お酒を冷やして飲むという習慣が無かったのか、常温のビールしかないお店が多かったような気がします。
最近は冷えたビールを注文すればほとんどのお店で出てきますので、この習慣は変わりつつあるかもしれませんが、それでも、果物を食べると体が冷えるから食べないとか、お茶は暖かい状態で飲みますが、宵越しのお茶までいかずとも、時間が経った冷えたお茶は飲まずに捨てたり、とにかく冷えたものを摂取するのを嫌う人は多いです。
病気になると体が熱を出して殺菌することは周知のとおりですが、体を冷やして良いことはほとんどなさそうです。
この体が冷えるという点について前々から気になっていたこともあり、今回そのことについて書かれていた下記を引用します。
画像引用元:https://pixabay.com/ja/dna-文字列-生物学-3-d-バイオ-テクノロジー-化学-医学-1811955/
【この本のポイント!】
⑥薬(化学薬品)ののみ過ぎ
化学薬品は甲状腺ホルモン剤を除けば、ほとんどが体を冷やすと考えていい。
その最たるものが解熱剤である。(中略)
お茶はビタミンCや抗酸化物質のカテキンを、果物もビタミンやミネラルや酵素類を多く含み、ある面、健康食品ではあるのだが、お茶の99.6%は水分であるし、果物も水菓子の異名があるように、90%以上は水分でできている。
したがって、あまり体を動かさない人がお茶や果物ばかりとっていると水分過剰になり、体を冷やして痛みの病気になりやすいわけだ。(中略)
リウマチをはじめ、痛みには鎮痛剤を処方するのがふつうである。しかし、その時の一時的な痛みは止めても、鎮痛剤は鎮痛解熱剤ともいわれるように、ほとんどが体を冷やす作用があるので、次の痛みを作る準備をするようなものなのである。その点、漢方のリウマチの薬の桂枝朮加附湯(けいしかじゅつぷとう)は、発汗・利尿を促して水分を追い出し、体を温める葉なので、理にかなっているといえるだろう。(後略)
『「体を温める」と病気は必ず治る』P44~P45
「温めてほしい!」体のこんな“サイン”を見逃すな!
「自分は冷え性ではない。むしろ暑がりだ」という人の中にも、冷え性の人が結構多い。「手足がほてる」という人でも、お腹を触診すると冷たい人がたくさんいるものだが、お腹が冷たい人は冷え性=低体温といっていい。(中略)
汗かきの人も冷え性と考えていい。漢方では汗かき体質を「虚証」(体力低下)に分類する。汗をたくさんかくということは、体内に水分が多いからである。
本当の汗というのは、十分に運動した時にかくものだ。あまり運動をしていないのに、ちょっと動いただけとか、食事をしたりするだけで大汗をかくのは、体内の余分な水分を捨てて体を温めようとする反応であり、極度の精神緊張をした時に出る「冷や汗」と同様の意味がある。(後略)
『「体を温める」と病気は必ず治る』P46~P48
画像引用元:https://pixabay.com/ja/女性-実行している-実行-フィットネス-スポーツ-屋外-白人-1822459/
自分が前々から気になっていたことは、今回の引用2箇所に凝縮されているように感じました。
まず、薬は毒であって、体に不調をきたした時、つまり、体にある毒状態の時に薬を飲む行為は、毒を以て毒を制す行為だと。なので、いくら体調が悪いといっても、多少の事なら薬を飲まずに自然治癒力によって治した方がいいと思っています。私は風邪をひくことが少なくないですが、基本的に薬を飲まずにそのまま治します。
私のこの行為の良し悪しはともかく、薬は毒である。という考え方を完全に否定できる人はいないと思いますが、体を救おうとしている救世主に対して、毒、という悪者のようのなイメージの言い方はやや強すぎると思います。また、患者さんのためを思ってっ薬を処方してくれるお医者さんに対して、薬は毒だなんだという話をするのもどうかと思います
ただ、なぜ薬を飲むと副作用として体を壊すことがあるのか?ということに対して、本引用箇所には、体を冷やすから。という簡潔かつ明確な答えが書かれており、とても納得できました。
また、暑がりな人や汗かきな人が実は冷え性だというのも、意外だなと思いつつも、水分という観点から、こちらも明確な解があり納得できました。
これらを考えると、いくら夏で暑いからと言っても、冷房を効かせ過ぎたりと体を冷やすことは得策ではありません。オフィスにせよ工場にせよ教室にせよ、流石に室温が高過ぎると集中できないため、エアコンや扇風機をまったく否定することはできませんが、せめて、冷たいものを摂るのは極力控えた方がいいでしょう。アイスの美味しい季節で非常に残念ではありますが…。
一介の読書オタクより
画像引用元:https://www.amazon.co.jp/「体を温める」と病気は必ず治る―クスリをいっさい使わない最善の内臓強化法-石原-結實/dp/4837920179/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1529141721&sr=1-1&keywords=%E4%BD%93%E3%82%92%E6%B8%A9%E3%82%81%E3%82%8B%E3%81%A8%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%AF%E5%BF%85%E3%81%9A%E6%B2%BB%E3%82%8B
参考図書:『「体を温める」と病気は必ず治る』
発行年月:2003年4月
著者:石原結實(いしはら・ゆうみ)
発行所:三笠書房
※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。
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