元気があれば何でもできる!

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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第4回

 ~『運をつかむ技術』(澤田秀雄著)を読んで学んだこと~

 

みなさん、元気ですかー!

 

「元気があれば何でもできる。」というのは、元プロレスラーのアントニオ猪木氏の名言ですが、今回ご紹介する本は彼の著書ではなく、旅行代理店HIS会長の澤田さんの著書です。副題は、『18年間赤字のハウステンボスを1年で黒字化した秘密』と魅力的な文言になっており、澤田さんの本はつい最近まで読む機会がありませんでしたが、つい手に取って読んでしまいました。中身はやや超人的な内容も含まれていますが(笑)、この本を読んで、運と元気が密接に関わっているということ、つまり、日々を明るく過ごすことはすべてにおいて大事だということを改めて感じました。澤田さんのように、苦境を乗り越え、その度に成功を収めたと思われている方の意見ですので、説得力もあります。

 

【この本のポイント!】

運は自力で変えられる

(前略)運と聞くと、自分ではどうしようもないことであり、まさに天に任せるしかないものと思われる方が多いかもしれない。
天が運んでくる運(天運)と同時に自分で運ぶ運が存在していて、そちらのほうが影響が大きいという事実を認識することが大切ではないかと思う。言い換えれば、運はコントロール可能でもあるのだ。
(中略)前の章で、失敗の本質は「暗くなること、元気を失うこと」だと述べた。これを運という観点からもう一度考えてみよう。
あなたは一生懸命なにかにチャレンジしたのにうまくいかなかった。そして残念なことに、もううまくいくことはない、という諦めの気持ちにとらわれてしまい、表情からはそれまでの明るさ、快活さが失われてしまった。
すると、あなたの周りに集まってくる人は、てきめんに同類ばかりになる。「人生はうまくいかないものだ」、「努力だけではどうにもならない」、「これからは楽をして、おとなしく安全第一で行こう」。そんな、後ろ向きな気持ちの人たちばかりでコミュニケートしているから、ますます発想が後ろ向きになっていく。
ところが、あなたの周囲に、あなたが前回失敗してしまった原因を一発で解決できるヒントやスキルを持っている人がいたとしよう。あなたとその人が出会い、少し話をして教えを請うたり、協力を取りつけたりできれば、あなたは劇的に成功に近づけるのだ。
しかし、その人物があなたに接触を試みようとする前に、あなたやその周囲から発せられている後ろ向きな雰囲気に嫌気が差してしまい、去っていってしまった。暗くて、元気のない人間とわざわざ関わりたいと思う人は多くない。もちろんあなた自身は、そんな事実を知る由もないまま、今後も生きていくことになる。
さて、あなたがその人物と出会えなかったことは、果たして天運と言えるだろうか?何も事情を知らなければ、不運とすら思えない。しかし実際は、自分が発している雰囲気、自分が運んできた運が災いして、その人物を、そしてその人物がもたらしてくれたはずの運を遠ざけてしまったのだ。
(中略)確かに、変えることのできない運もあることは事実だ。(中略)自分ではどうすることもできない運は確かに存在する。しかし、自分で変えられる運、自ら運ぶことで今後の展開を変えられる運の要素も大きいことを、まずは知ってほしい。「自分は不運だ」などと考える前に、変えられる運を良くすることをおすすめしたいのだ。

『運をつかむ技術』P138~P141

 


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辛いときは誰だった明るさを失います。澤田さんのように、辛いときほど明るくしろと言い、実際にそうして成功している方はいますが、だからといって、普通の人は苦境に陥ったときにそうそう簡単には明るく振る舞えないのも事実だと思います。

ただ、これを自分の身におきかえて考えると確かに納得できる部分はあります。何かことを起こすときに、ネガティブな意見ばかりを言う人とは自分も付き合いたくありません。もちろん、イケイケドンドンだけでは大怪我をしますし、自分が大怪我するだけなく周りの人にも迷惑をかけてしまいます。ですので、何も考えずに何でもチャレンジすれば良いというわけではありませんが、大抵の人は言い訳して新しいことにチャレンジしないすし、また、何かにチャレンジして失敗すると、他人や他の要素のせいにして反省しません。

 


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この本を読んで私なりに思ったのは、明るく元気に生きるということは、つまり、失敗を言い訳せず、自らの責任として真に反省し、そのうえで、諦めず前を向いて歩いて行こうということだと思います。

人間関係を何でもかんでも損得勘定で考えるのは良くありませんが、人間なので誰であれ大なり小なり損得を考えて人付き合いをします。このとき、下がる一方の人と付き合うという人は確かに少ないです。いくつになっても、また、たとえ少しずつでも成長している人と付き合った方が良いと思うのが人情です。言い訳する人や反省しない人が成長することはあり得ませんので、人間関係が限られてしまうのは当然の帰結です。

 


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誰であれ、良い時はその勢いに隠れて悪い部分が見えにくくなりますが、悪いくなった時にその人の本性が露わになります。このとき、臭い物に蓋をするかのようにまったく省みず、他人のせいにしているような人は、誰も二度と付き合いたいとは思いません。一方で、失敗を真摯に反省し、その原因をつきとめ、諦めずに前を向いて進む人には誰かが必ずチャンスをくれます。

失敗すると大なり小なり誰かに迷惑をかけますが、そこで諦めてしまったら迷惑をかけた人に迷惑をかけっ放しで終わってしまいます。それこそ一番やってはいけないことです。現在ある程度成功している人は、大抵はその昔何度も失敗をしていますが、それを繰り返したうえで成功をつかんだという人が多いです。

そのような人の中には、失敗をしてもちゃんと反省し、それでも前に進もうと考えている人がいれば、過去の自分と重なるため、何かしら手を差し伸べてあげたいと思います。これもまた人情であると思います。だから、言い訳する人や反省しない人と比べると、チャンスをもらえる確率が高くなるといえます。

若干話が逸れましたが、たとえ一時的に不運なことがあっても、腐らずに、それを招いた原因は自分にあるのではないかと反省し、そのうえで元気に前向きに進んでいけば、運を引き寄せることができる。そのように感じることができる一冊でした。

 

一介の読書オタクより

 

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参考図書:運をつかむ技術
発行年月:2012年9月
著者:澤田秀雄(さわだ・ひでお)
発行所:小学館

※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。

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