【アイサイト通信】なぜスキャナ保存が普及しなかったのか?

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[電子保存について考える~第2弾~]

 

■ご挨拶

 

皆様こんにちは!

 

まだまだ残暑が続いておりますが、少しずつ朝夕の涼しい風や高くなった空に

秋を感じることが増えて参りました。

 

この時期は、盛夏の疲れが身体に溜まり易い上、一日の寒暖差が10度~15度

ある事で体調を崩し易くなります。

 

無理はせず、くれぐれも体調にお気を付け下さい♪

 

■[電子保存について考える]

 

 第2弾 なぜスキャナ保存が普及しなかったのか?

 

先月より全3回にわたり、ドキュメントの電子保存について、纏めています。

 

第1弾では、「電子帳簿保存法とe-文書法 何がどう違うの?」と題し、

この2法の違いと、2005年の法改正によって、多くの国税関係帳簿書類は

紙原本をスキャンしたデータを原本として保管し、紙は破棄出来る様になった事

をご説明させて頂きました。

 

 

ところが、

2014年までの国税庁におけるスキャナ保存承認件数は、

わずか152件と、実はスキャナ保存の利用は進みませんでした。

 

第2弾では、スキャナ保存が進まなかった背景と、その後の規制緩和について

ご説明させて頂きます。

 

 なぜスキャナ保存が普及しなかったのか?

 

e-文書法の制定により電帳法が改正され、国税関係帳簿書類のスキャナ保存が

認められたにも関わらず、スキャナ保存の利用は伸び悩んでいました。

 

それは、

 

・3万円以上の契約書や領収書のスキャナ保存は認められていなかった為、

 金額ごとに業務フローを構築する必要があった事

 

・偽造防止を目的に、電子署名(認定事業者によるもの)とタイムスタンプの

 付与が義務付けられていた為、新たなシステム導入のコストが掛かる事

 

・原稿台一体型のスキャナによってカラースキャンを行い、サイズ情報の保存を

 行う必要があった為、スキャナ保存の要件が厳格だった事

 

など、企業の導入を阻む課題がまだまだ多く残っていた為です。

 

そこで国は、2015年にスキャナ保存制度の要件を大幅に緩和します。

 

これにより、

 

・契約書や領収書の金額制限が撤廃され、全ての書類がスキャナ保存の対象

 

・電子署名が不要

 ※ 改ざん防止のため、タイムスタンプの付与は継続

 

・サイズ情報とカラー情報の保存が不要

 

となりました。更に、2016年にはデジタルカメラやスマートフォンで

撮影した領収書のスキャナ保存(電子保存)が容認されました。

 

スマートフォンによる読み取りについては、例えば領収書を受領者自ら

データ化、原本へ自筆での署名、また受領から3日以内のタイムスタンプ付与

といった追加要件はあるものの、どこでも作業出来るメリットがあり、今後は

急速に電子保存が普及すると考えられます。

 

 

では、企業は電子保存を進める事によって、どのようなメリットを

得られるのでしょうか?

 

最終回となる第3弾では、電子保存の必要性とメリットについてご説明させて

頂きます!

 

 

■第3回 シーコンカンファレンスに登壇致します。

 

9月21日(金) 、クラウドベンダーが集うシーコン・カンファレンス

の第3回目の開催が決定し、弊社も参加致します!

 

基調講演では、

富士通株式会社 常務理事首席 エバンジェリスト 中山 五輪男 氏 をお招きし、

「近未来予測と富士通が創り出すAIを活用した働き方改革」と題して、

富士通とマイクロソフトが共同開発中の働き方改革AIソリューションの全貌や

富士通のRPAやIoTなどの取組みについてお話頂きます!

 

また、シーコンソーシアム会員企業によるデモ展示・セッションも多数ご用意

しております。

 

弊社は、

「ドキュメント管理もクラウドの時代 ~ 一般文書から図面まで一元管理 ~」

と題して、セッションを行います。【16:10~16:30】

 

昨今、オンプレミスよりもクラウド環境を選択される企業様が増えています。

本セッションではその理由を紐解くと共にクラウドでのドキュメント管理の事例

をご紹介します!

 

【イベント概要】

詳細・お申込みはこちら↓

 https://ccon.smktg.jp/public/application/add/66

 

■主  催:一般社団法人シーコンソーシアム

■協  賛:サイボウズ株式会社

■開催日時:2018年9月21日(金) 10:00-18:15(受付開始・開場 9:30~)

■会  場:サイボウズ株式会社 東京オフィス27階(受付場所:7F)

      東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー27階

   〈Map〉https://cybozu.co.jp/company/access/tokyo/

■参 加 費:無料

 

皆様のご参加を心よりお待ち致しております。

 

■ 在宅だより Vol.5

 

いつもアイサイト通信をお読み頂き有難うございます。中嶋です。

 

長野で緑の山々を眺めるのも良いですが、たまに水平線を眺めたくなります。

お盆休みには地元の鎌倉に帰り、海を満喫してきました。

 

さて、スタートから半年に差し掛かろうとしている在宅勤務ですが、

これまで勤務形態をご説明していませんでした。

 

在宅勤務というと、裁量労働制のイメージもありますが、

私は、東京支店勤務時と同じ時間帯で勤務しています。

 

在宅勤務の課題は、

1.正しい勤務時間が把握しずらい事

2.業務に対する評価が難しい事

 

と言われていますが、下記の様な対策をとる事によって、

東京支店勤務時と同じように業務を行わせて頂いています。

 

1.勤務時間の確認方法

 

・出社→チャットで始業連絡

・退社→メールで作業報告(日報の送付)

 

2.業務内容の報告(評価)方法

 

・1ヶ月毎の目標設定とスケジュール作成

・チャットや電話、日報にて日々の作業内容や成果の報告

 

以上の対策を継続して遂行し、社内の信頼を得る事、そして成果に結びつける事

を目標に、長野で日々頑張っています!

 

最後までお読み頂き有難うございます。

 

2018年9月

仙波克彦 / 社長 アイサイト有限公司

ウェブサイト:http://www.i-site.co.jp/

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