ココロの荷物を捨てましょう!
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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第3回
~『心の整理学』(加藤諦三著)を読んで学んだこと~
みなさんは今悩み事がありますか?
無いという人はいないでしょう。誰だってあると思います。悩みが無いという人は、ただ単にそれを意識していないだけで、あるいは、ずっと悩んでウジウジしていないだけであって、普通は何かしらあると思います。また、仮に悩み事があったとしても、人前ではあえて無いといったり、何もないように演じて見せたりする。そのようにしなければならない時もあるでしょうし、わざと明るく振る舞うことで元気になることもあるでしょう。
私の悩みは読書時間がなかなか確保できないことですが、本書を読んでハッとさせられました。
画像引用元:https://pixabay.com/ja/%E5%BF%83-%E7%A9%BA-%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%AB-%E9%9D%92%E3%81%84%E7%A9%BA-1213481/
【この本のポイント!その1】
あれもこれもと欲張るから疲れてしまう
今「この仕事はどうしてもしなければならない」と思っている。「あの人に受け入れられなければならない」とか、「あの人に高く評価されなければならない」とか思っている。
それら多くの「ねばならない」を整理することである。
「あの人に高く評価されねばならない」は、「あの人には高く評価されなくてもしょうがない」にならないか。
「しかし別のあの人には評価されるように引き続き頑張っていこう」というのが、心の整理である。
誰にも彼にも高く評価されようとして消耗しているのが、悩んでいる人である。
あの人は失ってはならないが、この人は失ってもしょうがない。
それが人間関係の整理であり、心の整理である。
あの仕事もこの仕事もすべて成功しなければならないと思っているのが、心の整理ができないで悩んでいる人である。
それで消耗している。できないことなのに、そのできない仕事に執着している。
心の整理とは、この仕事はある程度しなければならないが、あの仕事はダメでも仕方がない、そしてあの仕事ができないことで失うものは、失ってもしょうがないと覚悟することである。
できればあの人とは対立したくない。しかし「対立してもしょうがない」ということもある。
おそらく普通の人は「できれば誰とも喧嘩をしたくない」と思っているだろう。しかし世俗の世の中で生きている以上は、「あの人とは喧嘩をするしかない」というときもある。
そんなときにその対立ができないで、誰とも上手くやろうとすることで悩む。その悩みで心身ともに消耗してしまう。
あれもこれもと欲張りなのである。(中略)
あの人とは対立関係、あの人とは友好関係、あの人とは無関係。そのように人間関係を整理していく。
人間関係が整理できないから、悩むのである。
誰にでもいい顔をする八方美人などは、自分で悩みを作り出している。(中略)
本当に利口な人は、不必要な重い荷物を持ったまま疲れて野垂れ死にはしない。不必要な重い荷物をどんどん捨てていく。
『心の整理学』P60~P62
そこで、上記を踏まえて先程の読書時間の確保について考えます。
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まず、読書オタクだから読書しなければならないというのは無用のプレッシャーであるといえます。なぜなら、たとえほとんど読書していない「自称」読書オタクであっても、別に誰かに迷惑をかけるわけではありません。
また、自分は読書が好きで、読書時間を確保するためにこの日のこの時間は読書に当てると決めたのなら、もっとワガママに自分の都合を優先させても良いともいえます。つまり、他から連絡があっても、たとえば、その件は直ぐに対応しなくてもその日中に対応すれば大丈夫であれば、一日の終わりに対応すれば事足ります。さらにいえば、それを無視してその人に迷惑をかけることになったり、結果としてその人との関係が悪くなっても仕方がないと割り切ることも大事だということです。
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これはアタマで理解できても実践するのにはかなり勇気がいることだと思います。割り切れといわれても、実際に迷惑をかけることになれば心が痛みます。少なくとも、私は電話が出られる時にわざと出ないのは心が痛みます。第一、電話がかかってくる場合は急を要することが多く、電話に出ないで放っておくと事態が悪化して余計に嫌な思いをするだけですし、そもそも逃げているようで嫌な気持ちになります。ですので、このような考え方を知ったうえで、あとは本人の判断によりケースバイケースで対応すれば良いと思います。
それでは、もう一個所引用して今回の締めくくりとしたいと思います。
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【この本のポイント!その2】
すべてを得ようとするからすべてを失う。
人間関係も同じことである。「この人達とはもういい」と捨てることができれば、誠意を持って愛してくれる人が現れる。
しかしどの人をも捨てられないでいると、最終的には誠意のある人は皆去ってしまう。
『心の整理学』P80
一介の読書オタクより
参考図書:心の整理学
発行年月:2012年10月
著者:加藤諦三(かとう・たいぞう)
発行所:PHP研究所
※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。
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