とりあえずつくり始めてみる

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アイデアギアのモノづくりニュース　第2回

～3つのプロトタイプをつくる～

アイデアは思いついたものの、それをカタチにしないと意味がありません。アイデアだけなら何の価値もないからです。

ということで、まずは試作品をつくるべく、かつて3ヶ月だけ登録していたx.factoryに、春節休暇中の2週間ほどだけ使えないか聞いてみました。ダラダラやるのではなく、集中して作業する必要があると思ったからです。また、x.factoryはモノづくりに特化したインキュベーションセンターであったため、工具などを新たに買うことなく作業できると思ったからです。

答えは、半月というプランは無いため、1ヶ月分600元払って欲しいとのことでした。それは別に良かったのですが、肝心の春節休暇中の2週間はお休みだと言われてしまいました。普段は24h使えるのですが、さすがに旧正月は建物自体が休みになるのか、営業しないようです。

仕方がないので、独自にいろいろと模索して下記のとおり、3種類のプロトタイプをつくりました。

蚊が耳元に寄って来るのを防止するために、最初に閃いたのは、電撃ラケットと同じ原理です。要は、耳の周りを電撃ラケットの網と同じようなもので覆ってしまい、近づいてきた蚊がバチっとなるというものです。

ただ、よくよく考えると、耳元に寄せ付けない方法は他にもあります。具体的に思いついたのは下記の4種類です。

１．耳を電撃で覆う。
２．耳に風を起こして近づけないようにする。
３．耳の周りに蚊が嫌がる音（周波数）を発生させる。
４．耳の周りに蚊が嫌がるにおいを発生させる。

最初は、この4つすべてのプロトタイプをつくる予定でしたが、においについては、市販の蚊取り線香や液体を気化するタイプのものが既に販売されており、それとの差別化が難しいと判断して諦めました。ビジネス的には、においの元が売れるというメリットはありますが、この商品はあきらかにニッチを狙った商品ですので、既存の大手がやっているような商品をわざわざ開発する必要性は皆無です。

ということで、4番目はあきらめて、1～3番目までの3種類をつくり、春節明けに出来上がりました。

では、続きは次回にお話しします。

アイデアギア・クリエーター
鈴木陽介

アイデアポート・グループ代表
www.ideaport.com.hk

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