香港のトレイル紹介① 下

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中狗牙からのルート(ここも結構やばいルート(下記写真)と合流して、後半戦に向かう。登ってきたルートを見下ろすと細く長く続く尾根を見渡せて、これまで登ってきた苦労を暫し忘れる。ランタオピーク下の踊り場(標距柱L25辺り)を目指し、最後のがれ場をよじ登るとようやくランタオトレイルに合流する事になる。ここまで来れば一息つける。それから10分ほど登るとランタオピーク(鳳凰山山頂)に到着する。ここまでの行程は下から約2時間程。

 

 

山頂は風が強く辺り、シャツとウインドブレーカーだけでは少し寒いくらいだ。934mの山頂からは隣りのサンセットピーク(大東山)、大帽山などの頂上が「雲海」から顔を出している。遠くに見えるのは深圳の梧桐山だと思う。 この「雲海」は、日本アルプスの山々に掛かる自然の水蒸気の粒とは異なり、その正体はpm2.5などからなるスモッグだ。山の頂上でこのような光景を見る事はかなりショックな事だけど、この日唯一健康な空気を吸えたのは香港900m級の山の山頂だけだと思う。

 

 

伯公坳までは登りと比べてとても楽ちんで、小走りで下っていく。ただ途中から鼻水がでて舌先が伊賀良っぽい。スモッグの粒子は、中々目には見えないが体で実感する。伯公坳からはバスで東涌駅へ引き返す。少し遅めのランチは、いつものようにビールで乾杯し飲茶を食べる。

 

川島肇

FREMONT BUSINESS SOLUTION (HK) LTD.
http://www.frement.com/

 

《編集長後記》
香港は世界的にも高い人口密度(約6,300人/平方キロメートルで、マカオ、モナコ、シンガポールに続く第4位)で知られており、多くの方にとっては都会のイメージしかないかもしれません。ただ、日本と同じように土地の大半が森や山に覆われており、多くの自然が残されています。高い人口密度はその裏返しともいえます。みなさんも、香港に来られた際には、ぜひ香港の自然も漫喫していただきたいです。

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